越美北線に乗ろう‼️
※氷雨の美山駅で交換する越前大野行き(左)と福井行き
福井市の旧美山町を横断する形でJR越美北線(九頭竜線)が走っています。福井駅と大野市旧和泉村の九頭竜湖駅を結ぶ単線で、非電化のため気動車(ディーゼルカー)で運転されています。人気鮎釣りポイントの足羽川第6鉄橋は皆さまもご存じと思います。この鉄道はもちろん昔は国鉄で、昭和35(1965)年12月15日に開業しました。お召し列車を蒸気機関車が引き、美山駅で日の丸の小旗を振ったのを覚えています。平成16(2004)年7月に嶺北地方を襲った福井豪雨では、足羽川に架かる5つの鉄橋が流失しました。廃線の危機でしたが、当時の亀井静香代議士が視察し鶴の一声で存続になったそうです。
ところが上の時刻表を見てください。この10月2日のダイヤ改正で、また便が減りました。東京•名古屋•京都•大阪といった大都市圏では信じられない本数だと思います。上りは3時間も便がない時間帯が午前•午後にあります。下りは一番列車が9時過ぎと、これでは通勤•通学にも使えません。沿線の福井市と大野市はJR西日本金沢支社に便の存続をお願いしたようですが、聞き入れられませんでした。過疎化に加え、コロナ禍でますます利用客が減ったようです。主な利用客は福井市内に通う高校生とのことですが、クルマの運転ができない方もいるでしょう。このダイヤでは利用したくてもできず、これまた減便された運賃が高い路線バスに乗るしかなくなります。
両市では、定期券や回数券の購入費用を助成したり、「1か月に1回乗ろう」といったキャンペーンをやっています。一方、平行する国道158号線は、朝夕は1人しか乗っていない通勤のクルマで渋滞するほど混みます。パーク&ライドで無料で美山駅などにクルマを置き、越美北線に乗る利用法もあります。確かに福井県でクルマは便利ですが、地球環境保全や路線の存続のために越美北線に乗ろうではありませんか!
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