人間魚雷と新幹線の話(山口県で)
※笠戸島から見た、瀬戸内海に沈む夕陽
11月25•26日に山口県に行って来ました。下松市にある日立の鉄道車両工場で同窓会があり、二十数年ぶりに訪れました。当時の工場の設計幹部の大先輩や、東京のデザイン部門の先輩•後輩と楽しい時間を過ごしました。
皆さんも、埠頭から出荷され、上陸後トレーラーで運搬される新幹線車両の映像をご覧になったことがあるかも知れません。
当店に500系新幹線電車のNゲージ模型が飾ってありますが、この車両もここの工場で先ず作られました。新幹線車両の話は後半に回します。
上の写真は架橋で渡った笠戸島の国民宿舎の裏山から撮ったものですが、中間山地に住む筆者にとってはまるで別世界です。でも内海で入江が多く穏やかな瀬戸内は、戦時中は軍需産業が盛んでした。戦艦大和は広島県呉市で作られたのはご存知でしょうが、今でも造船所や石油コンビナートが多くあります。
そんな背景の地で、徳山港沖の大津島にある回天記念館に立ち寄りました。そうです、人間魚雷です。太平洋戦争末期に戦闘機での特攻隊があったように、潜水艦にも特攻隊があったのです。この島には回天の訓練基地があったのです。二十歳そこそこの若者がイ号など大型潜水艦で太平洋に運ばれ、爆薬が詰まった回天を操縦し敵艦に突っ込むのです。今の私たちの安穏とした暮らしも、彼らの命の上にあると思うと目頭が熱くなりました。
※回天のレプリカ(周南市回天記念館)
さて、500系新幹線電車の話に移ります。このJR西日本の車両はJ1997年3月22日に新大阪-博多間を11月29日から東京-博多間を走りました。我が国初の300km/hでの営業運転で、東京-博多間を4時間台で駆け抜けました。
※力走する500系(2009年筆者撮影)
この後、東海道区間から退き現在は山陽区間を8両編成のこだま運用で走っています。オリジナルカラーの他に一時はエヴァンゲリオン仕様の車両がありました。そして現在ではハローキティ仕様が走っています。エヴァンはそれはそれはカッコ良かったですが、まさかキティちゃんカラーになるとは思ってもみませんでした。でも似合ってますね。
よろしかったら今のうちにご乗車ください。なお、京都市梅小路の鉄道博物館には現車が展示されています。
※上:オリジナルカラー 下:ハローキティ仕様(ともに11/26徳山駅で横井健二氏撮影)
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